障がい者である前に一人の人間
望む人生のカタチは勿論人それぞれで良い。
でも障がいがあるから肩身の狭い思いをしたり、例えば友達と食事に出かけたり、恋愛をして結婚をしたり、所謂健常と呼ばれている人たちがしていることが障がい者であるがゆえにできない、そんな社会は何かが違う。
障がいを持つ方を受け入れる側の社会に問題があるのではないか。
障がい特性や症状などを理解することは大切だが、それぞれの「これまでのストーリー」があっての今。経験や知識だけに囚われるのではなく、一人の人間として対話を繰り返し、頼って来てくれる人たちの人生の「これからのストーリーを繋ぐ」ことこそが支援ではないかと考えています。

その人が望む人生を実現するために１％でも可能性を探る。
できないと思えば可能性は０％。できると思えば例え１％でも可能性は生まれる。自身の人生も同じで何度も挫折や失敗を味わってきた。それでも周りの支えや反省から学ぶことで今日まで生きて来られた。勇気を振り絞って施設のドアを開けて入って来てくれる方達は既に１％以上の可能性を持っていると思います。
　それでも簡単なことばかりではない。簡単なことばかりでないからこそ、支援＝伴走者として走った先に辿り着いた景色を見た時は涙を流すほど利用者さんと共に喜び合える。
そんな素敵な仕事をする集団でありたいと考えています。

これからのヴィジョン
～すぐそばにある福祉業界に～
福祉や障がい者の方と縁遠い方はまだまだ沢山います。たまにテレビで見て感動するだけの存在ではなく、身近な場所で普通にただ当たり前に楽しく生き生きと生活している当事者の方が沢山いるということを知ってもらうためには、私達福祉業界で生きている者たちから発信し続ける必要があると思います。
　決して押し付けるのではなく、ただ普通にそこにいる、当たり前に共生している社会。

自身もそうであったことから当社は業界未経験者の仲間が沢山活躍しています。知識や経験は後からついてくるもので、思いが無ければ学ぶことも楽しくない。業界に興味を持つ人が増えることで、閉鎖的な業界イメージを払拭していくことも、当事者の生きやすさに繋がると信じています。
福祉ってこんなもんだよねーと過去の慣例に囚われずに「業界の次のスタンダード」を作り、〇〇事業はそこまでやらなくていいよと蓋をせず、そこまでしてくれるの！？な「制度の枠を超えた関わり合い」を提供する、そんなイケてる支援をすることがインスパイアの使命です。